『VMware Workspace ONE』が実現した、iPhone/iPad利用に伴うセキュリティーリスクの大幅低減!

日本キャタピラー合同会社様は、建築機械メーカー世界最大手の米キャタピラー社の直営販売会社として、Catブランドの建設機械などの販売・サービスを手がけています。そんな同社では、3,700台にものぼるiPhone/iPadを業務利用していました。しかし、セキュリティーリスクや管理工数が増大するという課題に直面…。
しかし、『VMware Workspace ONE』の導⼊によって同社は管理工数の削減と同時に、利便性の向上を実現しました。

「一体どのように『VMware Workspace ONE』を活用して、管理工数削減と利便性向上を実現したのか?」

ITサービス部 部長である奥津 厚 氏らに伺いました。インタビューをもとに紹介いたします。

ご要望
  • 業務利用している端末のセキュリティーリスクや管理工数の増大を解決したい!

導入後
  • 『VMware Workspace ONE』が実現した、iPhone/iPad利用に伴うセキュリティーリスクの大幅低減!

日本キャタピラー合同会社 様

(中央)ITサービス部 部長 奥津 厚 氏

(中央)ITサービス部 部長 奥津 厚 氏

事業内容:建設機械メーカー世界最大手の米キャタピラー社の直営販売会社として、Catブランドの建設機械などの販売・サービスを手がける。1963年、 前身となるキャタピラー三菱株式会社が発足。2017年に販売会社3社 を統合し日、本キャタピラー合同会社が誕生。全国に約150の営業所を設 置し、レンタル事業や教習所の運営を行う関連会社とともに日本キャタ ピラーグループとして事業活動を行っている。 従業員数:2,530名(2017年10月1日現在)。

URL: https://www.nipponcat.co.jp/

インタビュー

デバイスの増加によりセキュリティーリスクや管理工数の増大が問題に

米キャタピラー社の建設機械・ディーゼルエンジンなどの販売、レンタル、保守サービスを行う日本キャタピラー合同会社。全国に150の営業所がある同社のIT部門を担うのが、山梨営業所内にあるITサービス部だ。

「当社では、商談やアフターサポートにおいて、米キャタピラー社から提供されているアプリを有効活用するために、2014年頃からiPhoneやiPadといったモバイルデバイスの導入を進めてきました。例えば、商談では営業担当が製品紹介用の動画コンテンツを視聴できるアプリを活用しながらご提案させていただくことが少なくありません。また、保守サービスでは、現場に赴いたメカニックが該当製品をスマートフォンで写真を撮影するとメンテナンスデータに反映されるアプリを活用しています」と語るのはITサービス部部長の奥津厚氏。実際に、同社では2014年に約700台のiPadを導入し、営業担当に携行させ、新しい営業スタイルを推進している。

さらに全社員にiPhone5sを約3,000台貸与し、業務の効率化を図ってきた。しかし、モバイルデバイスの活用が進むと同時に課題も浮上してきたという。「当社では、これまでMDM(モバイルデバイス管理)ツールを活用してきました。しかし、MDMツールだけでは適切にデバイスを管理しきれず、セキュリティーリスクが増大したことが課題でした。

例えば、アプリを自由にインストールできたため、業務上必要のないアプリやウイルス感染の可能性があるアプリを、社員が許可なくインストールすることを防ぐ手立てがありませんでした。また、ユーザーが端末を初期化すると、デバイスが会社の管理下から外れてしまうのも問題でした。パスワード入力を数回連続で間違えると、デバイスが初期化されるため、その度にベンダーに送って再キッティングをする必要もありました。さらに、OSのアップデートは、その都度作成したメールで呼びかけるなど、フォローにも手間がかかっていました」とのこと。

端末が初期化されると復旧までの時間がかかり、MDMツールによるアプリのインストールに不具合が多いなど、ユーザビリティにおいても問題があった。

クラウドで利用でき、ライセンスが安価なAirWatchを導入

そこで、2017年に、iPhone6sへの機種変更に合わせて新たなデバイス管理ツールの導入を検討することにした。「第ーに、3,700台という大量のデバイスを一括管理できることが重要な条件でした。さらに、アプリのインストールを厳密に管理することができ自動的にアラート配信できるなど管理機能が豊富なことも選定条件の1つでした。そのうえで、拡張性とコストが大事だと考えました。そして、国内外3種のデバイス管理ソリューションを比較検討した結果、クラウドで環境が構築できること、比較的安価だったことが決め手となり、『VMware Workspace ONE』(以下Workspace ONE)の導入を決めました」

Workspace ONEはEMM(エンタープライズモビリティ管理)ツールの1つである。従来のMOMの機能であるデバイス管理、機能制限だけでなく、アプリやコンテンツの管理、Webブラウジングや電子メールなどを包括管理できるツールだ。

許可外のアプリは使えず、初期化されても自動で再設定。管理工数が減り、利便性もアップ

Workspace ONEの導入後、日本キャタピラーでは貸与したiPhoneは業務外の利用を原則不可とし、利用状況を適時モニタリングしている。会社が許可したアプリ以外はインストールできないように設定し、削除不可のプロファイルを設定して初期化しても自動的に同社仕様の設定が行われるようにした。

その結果、不適切なアプリの利用や端末が管理外となることによるセキュリティーリスクを大幅に低減することに成功した。「今では端末が初期化されても、ベンダーに送って設定し直してもらう必要がなくなりました。必須アプリは削除してもWorkspace ONEから自動インストールされるようになりましたし、OSのアップデートをしていない人には自動的にメールでアラートを送信するよう設定したため、手作業でのフォローの手間も大幅に軽減できました」

実際、Workspace ONEの導入によって再キッティングの依頼台数も減少。導入前には毎月35~45台程度発生していたが、導入後には20~25台程度で推移している。初期化後の再設定を待っために、デバイスを利用できない期間も生じなくなった。また、利用アプリを一覧表示できる『AppCatalog』の表示速度が改善され、カテゴリ別表示や検索もできるようになり、利便性も向上した。

電子決済やウェブ会議などモバイルデバイスの活用で働き方改革を推進

日本キャタピラーでは前年の春、社員に貸与している3,000台のiPhoneを6sに切り替えた。全国に150の営業所が点在しているため、2か月半での交換は大変な作業だったという。「切り替えのための端末交換もコネクシオさんにサポートいただき、大変助かりました。データ移行についてもアドバイスいただき誰でも間違えずに行える手順を作成いただいたのでとてもスムーズに移行できました」とのこと。

2014年に、それまでのフィーチャーフォンからiPhoneに切り替えた際も、マニュアルづくりやヘルプデスクの設置など、コネクシオが全面的にサポートした。「当社の社員は決してITリテラシーが高いわけではないので、モバイルデバイスのことを知り尽くしているコネクシオさんにきめ細かくサポートしていただき、大変ありがたかったです。その後も、どんな相談にもフレキシブルに対応して頂けるので、とても助かっています」

現在、同社の社員はメールの送受信、勤怠入力、電子承認販促アプリの利用など、幅広い用途でモバイルデバイスを活用している。さらに、営業担当は訪問先でのCRMへの情報入力、プレゼン、製品知識をつけるEラーニングの受講に、メカニックは訪問先でのメンテナンス情報の入力、故障箇所をテレビ電話で映しながら遠隔地のメカニックと相談するといった用途で活用している。

とはいえ社員によって活用の程度にはまだばらつきがあり、その徹底が今後の課題である。「これまではセキュリティ一面の不安もあったため、モバイルデバイスの活用促進を徹底できませんでした。しかし、Workspace ONEを導入したことで、これからは積極的に啓蒙活動に力を入れることができます。今後は、モバイルデバイスによるウェブ会議や電子承認の活用を定着させ、在宅勤務や働き方改革も進めていきたいと考えています」

導入事例(詳細)のPDFダウンロード

テレワーク環境構築、社内の通信回線や
セキュリティでお困りのお客様、
ぜひコネクシオにご相談ください。